VSCodeのバックアップフォルダと移動
VSCodeのバックアップ的な機能は主に以下の3つ
1. ワークスペースのバックアップ(未保存ファイルの一時保存)
- 目的: 保存していない変更内容をクラッシュ後でも復元できるようにする
-
保存先(デフォルト):
%APPDATA%\Code\Backups
-
注意点:
- バックアップは一時的なものであり、永続的な保存を保証しない
- VSCodeの設定でバックアップの保持期間を変更可能
- 設定例:
"files.hotExit": "onExitAndWindowClose"
- "onExit":VSCode終了時にのみバックアップを保存
- "onExitAndWindowClose":ウィンドウを閉じるときにもバックアップを保存
- "off":バックアップを無効化 (推奨されない)
2. 自動保存(Auto Save)
- 目的: 編集内容を定期的に保存し、データ損失を防ぐ
-
設定例:
"files.autoSave": "afterDelay", "files.autoSaveDelay": 1000
- "off":自動保存を無効化
- "afterDelay":指定した遅延時間(ミリ秒)後に自動保存
- "onFocusChange":エディタのフォーカスが外れたときに自動保存
- "onWindowChange":ウィンドウのフォーカスが外れたときに自動保存
- 注意点: 自動保存は頻繁に保存するため、パフォーマンスに影響を与える可能性がある
3. 履歴・タイムライン機能(ローカル履歴)
- 目的: 過去の編集履歴に戻れるようにする(明示的なバックアップに近い
-
設定場所:
Ctrl + Shift + P → 「Preferences: Open Settings (JSON)」
にて次のように設定を確認・変更:
"workbench.localHistory.enabled": true, "workbench.localHistory.maxEntries": 50, "workbench.localHistory.daysToKeep": 30
-
保存先:
%APPDATA%\Code\User\History
- 使い方: ファイルを右クリック → 「Timeline(タイムライン)」を見ると履歴が表示される
ローカル履歴フォルダを別ドライブに移動する
方法:シンボリックリンクで別の場所にリダイレクト
例:Windowsで履歴フォルダをDドライブへ移動
- VSCodeを閉じる
- 履歴フォルダを新しい場所に移動
move %APPDATA%\Code\User\History E:\backup\VSCodeHistory
(E:\backup\VSCodeHistoryは新しい履歴フォルダの場所)
- コマンドプロンプトを管理者権限で開く
- シンボリックリンクを作成
mklink /D %APPDATA%\Code\User\History E:\backup\VSCodeHistory
- VSCodeを再起動し、履歴が新しい場所に保存されることを確認
注意:シンボリックリンクの作成には管理者権限が必要
この方法でVSCodeのローカル履歴を別ドライブに移動できます。
ただし、VSCodeのアップデートや設定変更で動作が変わる可能性があるため、定期的に確認することをお勧めします。
また、シンボリックリンクの使用は慎重に行い、重要なデータのバックアップを忘れないようにしてください。
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